番水の時計(ばんみずのとけい)

 六地蔵から九品寺に至る麓の道を進むと、九品寺の手前あたりに田んぼの間を流れる用水路のそばに、小さな円筒状の塔が建てられています。これが、番水の時計といい、中には時計が置かれていてます。番水の時計により、当番の方が、一定の時刻になると、用水路の水門が開けられる方向を調整し、水の流れを変え、それぞれの田んぼに万遍なく、水が行き渡るように配水を調整をするための慣行を守っているものです。
 この慣行は珍しいそうで、その背景には葛城山麓が堆積層の浅い扇状地で、水の浸透が早いなど水を上手く配分しなければならない地形状の問題があったためといわれています。

所 在 地 御所市楢原
交通機関 近鉄御所駅より
葛城ロープウェイ前行バス路線「猿目橋」下車
南へ1.2km
駐 車 場 九品寺駐車場をお借りください
ト イ レ 無し
自 販 機 無し