乳イチョウ(一言主神社内)
一言主神社の境内に、太い幹の途中から乳房のようなものがたくさん出ている珍しい格好の大きなイチョウの木があり、地元の人からは「乳イチョウ」の名前で親しまれています。
昔、小さな女の子がイチョウの種からこの木を育てました。女の子が娘になるころ、このイチョウの下で、葛城山に修行に来ていた若狭の若いお坊さんと、お互いに惹かれあい、毎日会うようになっていました。ところがある日突然、お坊さんが現れなくなりました。そして娘は赤ちゃんを授かっていました。しかし、赤ちゃんを生み落とすと娘は亡くなりました。娘の母親は赤ちゃんを育てようとしましたが、乳がなく赤ちゃんは日に日に元気がなくなってきました。ある日、赤ちゃんを連れてイチョウの木の下で娘のことを偲んでいると、赤ちゃんがイチョウの木から流れてくる水を飲み始め元気になったということです。赤ちゃんを助けたイチョウは「乳イチョウ」と呼ばれ、赤ちゃんを産んだばかりの人や、お乳の出ない人、果ては、赤ちゃんのできない夫婦までも一言主神社にお参りするようになり、乳イチョウの木をなでながら願うようになったということです。
樹種いちょう 幹周430cm 樹高24m 樹齢1200年
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所 在 地 | 御所市森脇 |
交通機関 | 近鉄御所駅より 五条バスセンター行バス路線「宮戸橋」下車 西へ2km |
駐 車 場 | 有り 約30台 |
ト イ レ | 有り |
自 販 機 | 無し |